・「あらゆるもの」が何を指すのか
・「あらゆるもの」への感謝がもたらす5つの幸せ
をご紹介します。
Contents
「あらゆるもの」に感謝して幸せに生きる

まずはこの記事でいう「あらゆるもの」が、何を指すのかをご紹介します。
①五感
②自分の体
③当たり前のようで当たり前ではないこと
④人
⑤自然
⑥物
⑦食べ物
⑧痛みがない幸せ
⑨痛みがある幸せ
⑩働けること
上記の10個に感謝できると、日頃からぽかぽかとした温かな感情を感じられるようになり、人生の幸福度が上がります。
さっそく順に見ていきましょう。
①五感
視覚で色や形を感じられること、聴覚で音を感じられること、味覚で味を感じられること、嗅覚で匂いを感じられること、触覚で痛みや温度、感触を感じられること…
普段はそのありがたみを忘れてしまいがちですが、五感で世界の彩りを感じられるのは、当たり前のようで当たり前ではありません。
②自分の体
自分の足で歩けること、手で物を掴めること、腕で物を持ち上げられること、顔で表情を作れること、喉から声を出せること…
五感と同様、これらはすべて当たり前のようで当たり前ではありません。
③当たり前のようで当たり前ではないこと
五感と自分の体以外にも、当たり前のようで当たり前でないことは、身の回りにたくさんあります。
たとえば水道の蛇口をひねれば水が出ることだったり、電車で遠くに移動できることだったり、インターネットで他人が書いた文章を読めることだったり…
こうした当たり前すぎて、普段はそのありがたみを忘れてしまっているものに対して、意識して感謝するようにします。
④人
これは何も、家族や恋人、友人、仕事仲間、仕事のお客様、お店の店員さん、道ですれ違った人といった、直接関わる人だけではありません。
過去と未来を含めた、直接は関わらない世界中の人に対しても感謝します。なぜなら私たちの存在は、こうしたすべての人の影響を受けて初めて成り立つから。
世界中のどこかの、会ったこともない人が生み出した優しさは、巡り巡って自分の元に届きます。また自分が生み出した優しさも、巡り巡ってその人に届くでしょう。
過去を生き、すでに命を使い果たした人々の優しさは、様々な形で私たちの体を流れています。またこれから生まれ、未来を生きる人々に想いを馳せるからこそ、私たちは自分の命を最後まで精一杯使い切ることができるのでしょう。
⑤自然
私たちが日々の生活を営めるのは、大地が人間の暮らしを支えてくれているから。
健康な心身を持って生きられるのは、鶏や豚、牛、魚などなど、数々の動物の尊い命を犠牲にしたり、野菜から太陽のエネルギーを間接的に摂取したりしているから。
紙を使えるのは、雲が雨を降らし、雨が木々を育て、木々が紙の材料となるから。
このように考えると、私たちが生きれるのは、紛れもなく自然のおかげであることがわかるはずです。
⑥物
紙やスマホ、机、バッグ、冷蔵庫、コンタクト、普段使っている薬などなど、身の回りのありとあらゆる物にも感謝するべきです。
なぜなら私たちが豊かな物に囲まれて生活できるのは、世界中の人々や自然の協力があってこそだから。
たとえば便利なスマホを使えるのは、スマホを開発した人、工場で作った人、流通させた人、お店で売ってくれた人、素材などなど、無数の人々や自然のおかげです。
身の回りのありとあらゆる物に感謝すると、物の裏側に世界中の人々の努力や自然とのつながりを感じられるようになります。
⑦食べ物
物と同様、私たちが食べ物を食べられるのも、世界中の人や自然の協力があってこそです。
たとえば牛丼を食べられるのは、米を育てた人、米を流通させた人、牛丼を作った人、牛丼を売ってくれた人などの無数の人々や、米が育つための雨や大地を提供してくれた自然のおかげです。
また人間の犠牲になった牛の存在も、絶対に忘れてはなりません。
⑧「痛み」がない幸せ
「痛み」がない幸せとは、たとえば以下のような幸せです。
・事故に遭わずにジョギングできた
・鼻詰まりせずに働けた
・過食せずにおいしくごはんを食べれた
・残業のない職場で働けている
・十分な睡眠をとれた状態で読書できた
人は今の自分にないものに目を向けるばかりで、現状ですでに満たされていることになかなか気付けません。
意識して「痛み」がない幸せに感謝するようにしましょう。
⑨「痛み」がある幸せ
実は「痛み」があることもとても幸せです。なぜなら「痛み」が、今の自分が抱えている問題に気づかせてくれるから。
たとえば
・過食するからこそ、今の自分になんらかのストレスがかかっていることに気付ける
・体の痛みを感じるからこそ、刺激が生命にとって危険であることに気付ける
・怒りを感じるからこそ、自分の期待が満たされていないことに気付ける
といった具合です。
また「痛み」を感じて初めて、⑧で前述した、「痛み」がない幸せに気付けるようになります。
⑩働けること
働いて他者に貢献する喜びを感じられるのは、とてもありがたいことです。
なぜなら健康な心身や認知能力、仕事仲間、仕事でのお客様などなど、数々の条件が揃って初めて仕事は成り立つから。
働ける幸せも普段は忘れてしまいがちなので、意識的に感謝するようにしましょう。
「あらゆるもの」への感謝がもたらす5つの幸せ

次に「あらゆるもの」への感謝がもたらす5つの幸せをご紹介します。
①忘れかけていた幸せに気付ける
②幸せのハードルが下がる
③人とのつながりを感じられる
④他者に優しくなれる
⑤自己肯定感が上がる
順に見ていきましょう。
①忘れかけていた幸せに気付ける
人間は物事のネガティブな面にばかり注目してしまいがちです。
といった具合に。
しかし日頃から⑤当たり前のようで当たり前でないことや、⑧痛みがない幸せに感謝していると、
といった具合で、忘れかけていた幸せに気付けるので、人生の幸福度が上がります。
②幸せのハードルが下がる
人間は幸せになるために、以下のような、今の自分が持っていないものを追い求めてしまいがちです。
・お金
・仕事での地位
・他者からの評価、承認
・異性
・美しい外見
これらはちょっと努力しただけですぐ手に入るものではありません。また仮に手に入ったとしても、自分より多くを持つ人と比較して落ち込んだり、誰かに幸せを奪われたりする可能性が高いです。
一方感謝がもたらす幸せは、簡単に手に入ります。なぜなら今の自分が持っているものを思い出し、そのありがたみに気付けばいいだけだから。
また一度感謝する習慣が身につけば、誰かが感謝する心を奪うことはできないので、幸せは長く続きます。
③人とのつながりを感じられる
「あらゆるもの」に感謝すると、様々な「人とのつながり」を感じられます。
たとえば仕事仲間やお客様に感謝すれば、身近な人とのつながりを感じられます。スマホに感謝すれば、スマホを作るのに関わった世界中の人々や、スマホの開発に尽力した過去の人々とのつながりを感じられます。
感謝することで過去と未来を含めた、世界中の人とのつながりを感じられると、無数の人に支えられているのを実感できるので、世界を温かな場所と捉えられるようなり、ふとした瞬間にぽかぽかとした心地よい感情を感じられるようになります。
家族や恋人といった親しい人がいなくても、孤独感を感じなくなるかもしれません。

④他者に優しくなれる
③で前述した通り、人とのつながりを感じ、仲間に支えられているのを実感できると、「自分も他者の支えになりたい」という思いが強くなります。
するとちょっとした親切や、寄付をすることに喜びを感じたり、仕事で他者に貢献するのが楽しくなったりするので、人生の幸福度が上がります。
⑤自己肯定感が上がる
人は自分にないものに目を向けてしまいがちです。
たとえば
といった具合。
これではありのままの自分を受け入れられず、自己肯定感は下がっていく一方です。
しかし「あらゆるもの」に感謝すると
といった具合で、今の自分にあるものに目が向くようになるので、ありのままの自分を受け入れられるようになり、自己肯定感も上がります。