・慈悲の瞑想で孤独感が和らいだお話
・慈悲の瞑想で孤独感が和らぐ2つの理由
をご紹介します。
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【体験談】慈悲の瞑想で孤独感が和らいだお話
2.3年前までの僕は、家族と疎遠で友達や恋人もおらず、直接関わる人がバイト先の仕事仲間しかいなかったため、強い孤独感を感じていました。
朝起きたときに、この世界に一人だけ取り残されたような感覚を感じることもしばしば。
孤独に関する記事をこれだけ書いているので、いかに僕が孤独感に悩まされていたのかお分かり頂けるかと思います。
そんな孤独感に悩んでいた僕を変えてくれたのが、慈悲の瞑想でした。
1年ほど前にスマナサーラ長老の著書慈悲の瞑想〔フルバージョン〕-人生を開花させる慈しみ-に出会い、毎日慈悲の瞑想を実践するようになってから、徐々に孤独感が和らいでいきました。
直接関わっている人は、いまだにバイト先の仕事仲間しかいないため、強い孤独感を感じていた2.3年前と、状況はたいして変わっていません。
それでも朝起きたときに、この世界に1人だけ取り残されたような孤独感を感じることはほとんど無くなりました。
【体験談】慈悲の瞑想で孤独感が和らいだ2つの理由
ここからはなぜ慈悲の瞑想で孤独感が和らいだのか、自分なりに考えてみたのでご紹介します。
①生きとし生けるものに意識が向くから
②生きとし生けるものは仲間であるという感覚が生まれるから
順に見ていきましょう。
①生きとし生けるものに意識が向くから
慈悲の瞑想の携帯バージョンは以下の通りです。
私は幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願いごとが叶えられますように
私に悟りの光が現れますように
私は幸せでありますように(三回繰り返し)
私の親しい生命が幸せでありますように
私の親しい生命の悩み苦しみがなくなりますように
私の親しい生命の願いごとが叶えられますように
私の親しい生命に悟りの光が現れますように
私の親しい生命が幸せでありますように(三回繰り返し)
生きとし生けるものが幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように
生きとし生けるものに悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように(三回繰り返し)
私の嫌いな生命が幸せでありますように
私の嫌いな生命の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな生命の願いごとが叶えられますように
私の嫌いな生命に悟りの光が現れますように
私を嫌っている生命が幸せでありますように
私を嫌っている生命の悩み苦しみがなくなりますように
私を嫌っている生命の願いごとが叶えられますように
私を嫌っている生命に悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように(三回繰り返し)
引用:アルボムッレ・スマナサーラ著『慈悲の瞑想〔フルバージョン〕-人生を開花させる慈しみ-』
ご覧頂けるとわかる通り、慈悲の瞑想では
私
↓
私の親しい生命
↓
生きとし生けるもの
↓
私の嫌いな生命
↓
私を嫌っている生命
の順で、それぞれの生命に注意を向けていきます。
この慈悲の瞑想を唱えると、必然的に自分だけでなく、自分以外の生命の存在を意識することになるので
という感覚が生まれ、孤独感が和らぐのではないかと感じました。
②生きとし生けるものは仲間であるという感覚が生まれるから
慈悲の瞑想では、ただ自分と自分以外の生命に注意を向けるだけではありません。生きとし生けるものの幸せを願います。
すると
という認知が生まれ、
という感覚が強くなります。
このため孤独感が和らぐのではないかと思いました。
【体験談】慈悲の瞑想の孤独感解消効果は、研究で証明されている
慈悲の瞑想が孤独感を和らげることは、研究で証明されているようです。
ノースカロライナ大学チャプルヒル校のバーバラ・フレドリクソンらは、自己や他者に対する慈愛に焦点を当てる瞑想がポジティブな気分を高め、生きる意欲を強めることを明らかにしました。たった9週間の瞑想トレーニングによって、目的意識が高まり、孤独感や孤立感が弱まり、頭痛・胸痛・鬱血・疲れといったような身体症状が和らいだのです。
引用:マーク・ウィリアムズ、ダニー・ペンマン著『自分でできるマインドフルネス-安らぎへと導かれる8週間のプログラム-』
いま孤独感で辛い思いをされている方は、ぜひ慈悲の瞑想に挑戦してみてください。
継続できないと意味がないので、まずは3分程度の短い時間で構いません。毎日実践することで、少しずつ脳が変わっていき、孤独感も和らいでいくはずです。